父親の願い

投稿日 2017年1月17日

日メコン議連の二日目の活動はハードでした。
ソー・ケン副首相、上院・下院の議長、フン・セン首相の長男で軍を統括するフン・マネット中将、そして野党の党首代行ケム・ソカー氏。5人の有力者と順次会談し、その合間に、商工会の幹部を務める日系企業の皆様との会食、イオンモールの視察、最後に、大使公邸での与野党のカンボジア日本議員連盟の議員との夕食会でした。
今回、私はカンボジアの指導者たちに「あることを確認したい」という思いを持ってカンボジアに来ました。
皆様にそれをご理解いただくために、少し長くなりますが、カンボジアの政治について説明させてください。
カンボジアの首相は人民党のフン・セン首相です。
1985年に首相に選出されて以来、32年間が経ち、世界で6番目に長く政治指導者として君臨しているとのことです。
カンボジアは現在、5年ごとに総選挙が行われますが、与党である人民党がずっと勝ち続けてきました。
しかし、2013年に行われた前回総選挙では、野党が勢いづき、あわや政権交代か、というところまで与党は追い込まれました。
野党である救国党の人気は日増しに高まっており、2018年の次期総選挙では、与党が敗れるのではないかという声も聞こえてきます。
一般論で言えば、一党独裁は腐敗を招き、国民にとって望ましいものではありません。
しかし、人民党には長らく政権を担ってきたが故に様々な経験を有する人材が豊富です。
一方、救国党は国民の人気は高いものの、政権を担うには人材が不足している、ともささやかれています。
フン・セン首相は軍を完全に掌握しており、もし、救国党が選挙に勝利した場合、政治的安定が保たれるのか、内戦となるのではないかと、心配は尽きません。
政治的に不安定になれば、海外からの投資を呼び込むことはできず、経済は低迷し、国民生活にも様々な混乱が生じることでしょう。
そうなったら、SAJの孤児院で暮らす80人の息子・娘たちの幸せが脅かされてしまうのではないか?
SAJが建てた228校に通う9万人の子どもたちは、学校に通い続けることができなくなってしまうのではないか?
父親として、心配は尽きません。
ですから私は今回のカンボジア訪問で、以下の視点に絞って様々な指導者に質問させていただきました。
①公正な選挙が行われること
②野党が勝利した場合でも、政治の安定性が損なわれないこと
③与野党どちらが勝つにせよ、国民の幸せのために与野党が協力し合うこと。
これらを実現するために、日本ができること、日メコン議連ができることは必ずあります。
子どもたちを守りたい。
父親の願いです。