トレードドレス

投稿日 2014年4月1日

経済産業委員会で代表質疑をしました。
今回の議題は「特許法等の一部を改正する法律案」。

まず私は、商標法について「トレードドレス」という視点から意見させていただきました。
「トレードドレス」とは、
欧米では知的財産権の一つとして保護されているもので、
商品・サービスの全体的外観ないしはイメージを意味します。
例えばレストランの場合、
店舗の外観・看板・室内のレイアウトや装飾・給仕道具・従業員のユニフォームなどによって
顧客に提供されるイメージも保護の対象となり、立体商標よりも広い概念です。
欧米では、当たり前の視点です。

道を歩いて、向こうから友人が歩いてきたとしましょう。
私達は、目の幅が◯cmで、鼻の高さは◯cmで、髪の色が黒いから「友人の◯◯さんだ!」と判断するわけではありません。
全体のイメージで瞬時に「◯◯さんだ!」と判断するわけです。
お店の選択や商品の選択も同じです。

例えば、おなじみKFCの看板と、台湾における後発店の看板。

20140402_01_01
両者は細部を見れば明らかに違います。
でも、全体のイメージとしてはかなり似ています。
台湾におけるこの事例では、後発店の商標は認められなかったようです。

今の日本では保護されておらず、今回の改正法案でも保護対象から外れてしまったこの「トレードドレス」。
ベンチャーや中小企業が血と汗と涙の結晶としてつくりあげたものを守るために、
そして、海外企業を積極的に日本に呼び込んで日本経済を活性化させるために、
日本もこの「トレードドレス」を商標法の保護対象とすべきであると提言させていただきました。

20140402_01_02
「商標とトレードドレスによる権利保護〜台湾進出における知的財産戦略」(2013年3月、公益財団法人交流協会)参照