
国内景気がいよいよ冷え込んできた。10月の月例報告は景気の基準判断を「弱まっている」と2ケ月ぶりに下方修正した。11月の基調判断も下方修正される、という。
日経平均株価も再び8,000円を割り込んできた。
08年度下期、トヨタの実質営業利益がほぼトントンになるという発表は象徴的だ。 グリーンスパン前FRB議長も「100年に一度の危機」と表現した。
こんなとき、経営者はどうすべきか。私は手足を引っ込めるしかないと考えている。いわゆる「カメ作戦」だ。これ以外に方法はない。
ワタミは一昨年、新規出店をストップした。何かがおかしいと思ったからだ。注目したのが競合店の状況。まず、力がないチェーン店の数字が落ちこんだ。続いて力があるチェーンにも落ちこみが現れた。これはまずい、と瞬間的に思った。
私が景気の動向に敏感になったきっかけは、お好み焼きの店で失敗した経験が大きい。お好み焼きは成功した店だった。ところがバブルが崩壊。バブル崩壊なんてお好み焼きとは関係ないと思っていたが、これが大間違い。ぱったり客足が途絶えた。それからだ。アンテナを張り巡らし、景気に敏感になった。
逆に好景気の時でも「いけいけどんどん」にはならない。私は利益は前年比で30%以上伸ばすな、と常々言っている。30%も伸びるというのは何かが過剰になっている可能性がある。店舗数なのか、人なのか、はたまた借金なのか。利益の伸びを適正な水準に抑えることでむしろ、長く細く稼ぐことができると考えている。
「カメ作戦」と言ったが、カメになったときもやることはたくさんある。既存店の業態を変更したりするのだ。
外が暴風の時はじっとカメになる。そして、自己変革を図るのだ。