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スポーツ・芸能 2008.11.18

小室哲哉プロデューサー逮捕で思うこと--全能感と東寺

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 小室哲哉・音楽プロデューサーが大阪地検特捜部に逮捕された。
兵庫県内の個人投資家に音楽著作権の譲渡を持ちかけ、5億円をだまし取った疑いだという。詳細は未だ明らかではないが、小室容疑者らは自らがプロデュースした楽曲806曲の著作権を所有しているなどと偽り、10億円で譲渡する契約を投資家と締結。代金の一部として5億円をだまし取った疑いだという。
 このニュースを耳にして先ず頭に浮かんだ言葉が「全能感」だ。
 成功すると、ひとは何でもできる、何でも許されると思ってしまう。
全能感を持ってしまうのだ。成功した経営者にもたまに全能感を持っているのではないかと思う人を見かける。
人に全能感などありえない。大きな勘違いであることは言うまでもない。
 人からすると、私も成功者の端くれと見えるかもしれない。
しかし、全能感など微塵もない。なぜか。それは両親が大きく係わっていると思う。
 10歳の時に、父が経営していた会社が破綻した。天国から地獄へ真っ逆さまだ。
私が会社を作るとき先ず考えた「会社を潰さないこと」というのもその影響がある。
同じ年、母を亡くした。人にはいきなり死が訪れると知らされた。
母の死を乗り越えるまで長い月日を要した。
 人生は高い塀の上を歩いているようなものだと思う。一歩間違えれば、地獄が待っている。
どんなにうまくいっているときだって罠があるかもしれない。
 生きていること自体が怖いことだと思う。憶病であることこそが大事なことではな
いだろうか。
 JR京都駅のほど近くに東寺がある。794年に桓武天皇が平安京に遷都した際、
平安京鎮護のために、正門である羅城門の東に東寺、西に西寺を建造したと伝えられ
ている。
出張などの折、年に3~4回は行くだろう。大伽藍の縁側に座って静かに考える。
「自分がやっていることは間違いではないか、本当の自分の役割はなんなのか」。
 人生の怖さを再確認し、新たな決意するために、私は東寺を訪れる。

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