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JOURNAL 思想・時事評

政治 2008.11.11

オバマ新大統領登場で改めて問われる日本の主体性

 バラク・オバマ氏が米国大統領に選ばれた。来年1月には黒人初の大統領が誕生することになる。
 今回の米大統領選挙の結果については、様々な見方がなされているが、私は白人の若者の投票行動に注目したい。黒人をはじめとした有色人種の人たちがオバマ氏に投票したのは間違いないが、白人の若者も多く投票所に足を運んだ。「CHANGE」のスローガンが若者の心を捉えたのだろう。「世界の中でのアメリカの在り方を変えるんだ」という思いが若者を突き動かしたのだと思う。
 世の中を変えるにはやはり、若い人の投票が欠かせない。米国のような超大国さえ動かせるのだ。そのことを強く感じた大統領選挙だった。
 現実的には、オバマ氏が直面する問題の解決は容易ではない。すでに大幅な減税をオバマ氏は約束している。減税をはじめとして"大きな政府"を志向すれば必然的に財政赤字は膨らむ。だれが米国債券を買うのか、そのときにドルは暴落しないのか、綱渡りの政権運営が続くだろう。外交問題もしかり。イラク、アフガニスタン情勢をどのようにソフトランディングさせるのか、一筋縄ではいかない。
 一方、日本。 麻生首相はオバマ氏の当選を受けて「誰が米大統領になっても、50年以上も双方で培ってきた日米関係を維持していく」と語った。オバマ氏の中東政策はブッシュ大統領の強硬路線を変わってくるのは間違いない。そのとき、日本は「アメリカが引くので我々も引く」とでも言うのだろうか。それでは日本の軸が何もないことになってしまう。国際社会もそこを注視しているだろう。
 オバマ氏の登場で問われるのは、まさに日本の主体性ではなかろうか。

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