
いま、被災地で聞く声は「被災した市民の要望が多様である」というものだ。
あるものは、被災した場所に留まりたいと言い、あるものは、高台に移転したいという。漁港を集約したいと考える人もいれば、震災前の漁港のままでいいという人もいる。
ここで大事なのはリーダーシップだろう。どのプランが多くの人の幸せに貢献できるか、無私の心で考えなくてはいけない。そして早く実行に移さなければいけない。
現地の利害の絡まない第三者委員会を作るのは一法だろう。そこで徹底的に議論をし、早急に決める。決めたら強いリーダーシップで実現する。リーダーシップの根底に必要なのは信頼だ。「あの人が言うのだから」と皆が思わなくては前に進まない。
信を結べていない国がいまさら、前に出ることはできない。リーダーシップは取れないだろう。
例えば瓦礫の処理。
いまだに片づかない。被災地を歩くと瓦礫の山ばかり目にする。これから暖かくなるとハエや虫もわくだろう。想像するだけで暗い気持ちになる。
もっと早く国は動くべきだった。いま、細野環境大臣を中心に地方自治体の説得に乗り出しているが、遅きに失した。
瓦礫が放射能に汚染されていない科学的根拠を示し、被災地をこのまま見捨てていいのかと説得すべきだった。もっと早く、もっと早く。国民の気持ちが被災地により強く向いているうちに。
時間が流れる罪。
手を打たなかった罪。
無策の罪は大きい。