政治
2012.02.09
「2匹のカエルを用意し、一方は熱湯に入れ、もう一方は緩やかに昇温する冷水に入れる。すると、熱湯に入れたカエルは直ちに飛び跳ね脱出し生き延びる。それに対し、冷水に入れたカエルはすぐには飛び出ない。徐々に水温を上げても知覚できず、結局死に至る。」
有名な「茹でガエルの法則」だ。
政府が取り組む社会保障と税の一体改革で、2014年4月に消費税率を8%に引き上げた際の増収分の使途が明らかになった。
増税分3%(5→8%)の税収8.1兆円のうち、1.4兆円を子育て支援など「社会保障の充実」に使う。残り6.7兆円は基礎年金の国庫負担など現行制度の維持に用いるというのだ。
この案を聞いて腰をぬかさんばかりに驚いた。貴重な増税分のうち、7兆円近くを既存の制度維持に充当する案。これでは抜本的な改革とはほど遠い。
どうして、仕組みから見直さないのだ。現行の社会保障制度が高齢化社会に対応できない仕組みになっているから問題なのではないか。
すると、物知り顔にこういう人がいる。
「高齢者の社会保障費を減額するなんて、とてもできない。なにしろ、政治家は彼らの票が欲しいから」。
なんたることか。自分の議席確保を優先し、将来の世代にツケを回そうというのだ。このだんになっても。
究極、国の存続よりも自分の議席。まさに、喜劇だ。
私たちはここまで志の低い国民だったのか。そんな程度の政治家しか育てられなかったのか。
まだ、お湯から飛び出る時間は残されている。そう信じたい。