
久々に次男とふたりで外出した。千葉県浦安市で開かれるシルク・ドゥ・ソレイユの柿落とし公演を見に行くためだ。
帰りの車内。新しく買った携帯電話を次男に見せているまさにそのとき、ニュースは飛び込んできた。福田康夫首相辞任ーー。
9月1日、福田康夫首相の辞任表明には心底がっかりした。同時に怒りを覚えた。福田氏は施政方針演説で「水が出るまで井戸を掘る」と力を込めて話していた。それがどうだ。安倍氏に続いてまたも政権を放り出してしまった。
福田首相を見ていると、まさにダメな経営者を見ている気がする。ミッション、ビジョンがなく、場当たり的に問題を解決し、それで仕事をした気になっている。会社を倒産に導く経営者の典型だ。
こうした会社の場合、株主が立上る。自分の株券が紙くずになっては困るからだ。株主が自ら経営者を変える。国に当てはめると、株主は国民だろう。国民が本来、こうした経営者が出てきた時に立上らなければならない。しかし、現実は、そうはならない。自民党の中のコップの中の話しになってしまっている。まさに日本は"倒産"に向かってまっしぐらなのかもしれない。そう考えると背筋が寒くなる。
福田首相の辞任劇を見ていると、党をまとめられなくなったから辞めるというように見える。そこには首相としての責任感が感じられない。だから、国民に謝罪する気持ちがないのだろう。
もう一つ問題がある。霞ヶ関の官僚が今回の辞任劇をどう見るかだ。間違いなくこう思うだろう。「やはり、政治家はダメだ。自分たちが国を支えなければ」と。これではいつまでたっても官僚の支配構造は変わらない。官僚の助長は続くだろう。
福田首相の辞任表明は、真に、罪深い。