
横綱、朝青龍が引退した。様々な報道が流れたが、私はこう思う。
引退という結末についての賛否はいろいろあるようだが、結局事実はどこにあったのか。まずははっきりさせるのが筋だろう。
朝青龍引退騒動の陰に隠れてしまった感があるが、貴乃花親方の理事選挙問題にも私は興味を持った。
大方の予想を裏切り貴乃花親方は当選した。日本相撲協会は2月4日、貴乃花親方が相撲教習所長、監察委員長を務めることを決めた。
貴乃花親方が理事に挑戦した姿勢には賛意を表する。相撲協会の古い体質を変えたいという気持ちはよくわかる。組織に淀みが生まれているのは間違いない。
世の中の見方はほぼ以上のものだろう。
しかし、だ。ここではあえて違う見方を書いてみたい。
貴乃花親方の報道を見ていて疑問に思うのは、彼が何をやりたいのかが今ひとつわからない点だ。貴乃花親方は理事に当選したとはいえ、理事の中で少数派であることは間違いない。彼が頼るべきは世論だ。ここは世論を味方につけなければ、結局改革もできないだろう。
それには、相撲協会の中でなにをしたいのか、どうしてそれをしなければならないのか、世の中に向かって明確に自分の言葉で訴えるべきだろう。世間が関心を持っているうちに表さなければ、世間は反応しなくなる。
加えて、もうひとつ言うなら、なぜ一期理事選に出るのを待てなかったのかという点だ。次の選挙までに自分の賛同者を増やしていく。そうしなければ、理事の中でも浮いてしまうだろう。結局、相撲協会を変えることもできなくなる。
貴乃花親方にはそうした判断も考えてみてほしかった。周りにアドバイスをする人間がいなかったのか、残念だ。
相撲協会に対して言うなら、理事の半数以上はプロの経営者を入れるべきだろう。そうしなければ、この変化の激しい時代に生き残っていくのは並大抵のことではない。