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社会・環境 2009.10.22

教育委員辞任したそのわけ 公私間協議という「大人の都合」

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 私は神奈川県教育委員会の委員を辞任した。15日に表明し、16日に正式に辞表を提出した。とても残念な事である。


 これを読まれている方は、「公私間協議」というものがあるのをご存じだろうか。公私間協議とは、公立の定員枠と私立の定員枠を公立と私立の代表が話し合って定員を決める制度だ。これが理不尽きわまりない。
 なぜ、このようなものをやるのかというと、学費の安い公立学校が定員を増やしていくと、私立の経営を圧迫する、だから、私立を守るために、公立学校の定員にキャップをはめるというものだ。
 現実はどうなっているかといえば、神奈川県の場合、2009年度では2355名もの学生が公立、私立問わず昼間の学校に行きたかったのに、不景気で私立には行けない。公立は定員オーバーで入れない。結果として子どもたちは夜間に通っているのだ。
 この現状はおかしくないか。子どもの側に立つべきものが、私立の経営を守るという側面からねじ曲がっている。
 大人の都合で、子どもたちが被害を受けている。私はことあるごとに公私間協議を批判してきた。


 15日、2010年度の公立高校の全日制の定員枠について決議がなされた。
  私は定員を是非見直しをしてほしい、 このままだと来年は定員を1600名増やしても、中学卒業が増えるため、3000人に近い子どもたちがいやいや定時制に行くことになる。
 公私間協議における6(公立):4(私立他)の枠を壊してほしいと強く主張した。しかし、全く受け入れられなかった。決議の結果は1対5。
 あと1年の私の任期の中では、この厚い壁は崩せないと確信した。子どもを守れない教育委員は、教育委員失格だ。なので私は辞表を提出した。
 
 これからは、私学の経営者の立場で、子どもの幸せにならない公私間協議の取り決めをつぶしていこうと思う。
 私は決してあきらめない。

 

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