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JOURNAL 思想・時事評

政治 2009.08.03

裏付けなく説得力に乏しい 百花繚乱のマニュフェスト

 各党のマニュフェストが出そろった。
 百花繚乱の感がある。しかし、どうしても私にはしっくりこない。
 なぜなのかーー。

 

 マニュフェストは会社で言えば、さしずめ中長期計画にあたるだろう。中期計画で1兆円企業にするぞとか、地道に利益を拡大していくとか、いろいろ、言うことはできる。しかし、企業でみな共通するのは、「計画の裏づけ」を明確にするという点だ。
 その投資をするには、資金調達をどうするのか、どう回収するのか、結果、バランスシートはどうなるのか。こうした点が抜けた中期計画などありえない。

 

 ところがどうだ。
 各党のマニュフェストをみると、支出のことばかり。例えば、民主党の目玉になっている子ども手当は年間6兆円が必要だ。財源はどうするのか。結果として、国のバランスシートはどうなるのか、中期的にどうするのか。
 損益計算書、バランスシート、キャッシュフローの企業で最も必要な「財務諸表」がないマニュフェストにどれだけの意味があるだろうか。

 

 民主党が提案したガソリン税などの暫定税率の廃止も理解に苦しむ。
 私は商品の値段をこう考える。「笑顔で払っていただけるぎりぎり高い金額で設定すべき」。なぜわざわざ、売上げを自ら手放さなければならないのか。
 公立高校の授業料無料化も同様。貧し人から取らないのは分かるが、なぜ、所得の多い人も無料にする必要があるのか。

 

 こういう経営者がいたとしよう。
 売上げが増えるわけでもないのに、従業員に対して、給料は上げるよ、福利厚生は充実させるよと大盤振る舞いをする。社会はダメな経営者と烙印を押すに違いない。今回の各党をみていると、残念ながらダメ経営者と思わざるをえない。

 

 各党の皆さん、まさか、国民をバカにしているわけではないですよね(笑)。

 

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