
6月の新車販売ランキングを見て驚いた。
トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が前年同月比3.6倍の2万2292台と、前月の3位から首位になったのである。ハイブリッド車の首位は初めてだという。スズキの「ワゴンR」など売れ筋の軽自動車を抑えた。同様に、ホンダのハイブリッド車「インサイト」も順調に売れている。
ハイブリッド車の販売台数は全ての車種を合わせると合計3万4152台、新車販売台数に占める比率は軽を除いて14.0%に達したという。
要因はいくつか考えられる。
まず第一に、環境意識の高まり。ふたつめに、税金や補助金の存在。エコカーの購入を促す補助金制度が始まったが、新車登録から13年超の車を廃車にして買い替えた場合の補助金は一般の車で25万円。4月開始の「エコカー減税」と組み合わせると、購入時の負担を40万円前後減らせる車種も出てくるという。
みっつめとしてランニングコストの低減、大人の男性の質の高い"おもちゃ"としての嗜好性も満たしているだろう。
ハイブリッド車は、まさに「パンチ」が効いた商品なのだ。
景気の底打ち宣言が出たが、楽観は出来ない。早くも、秋に腰折れという話も出ている。そうしたとき、我々は何を考えなければならないか。
それが「パンチ」である。消費者の心を打つ商品を開発しなければならない。景気が良ければ「パンチ」は一発でもいいかもしれない。しかし、いまは何発もの「パンチ」が必要だ。ハイブリッド車の好調ぶりはそれを教えてくれる。
消費者の購入意欲に応えられるような何発もの「パンチ」を効かせた商品。そうした商品を開発できなければ生き残れない時代になった。