
東京都八王子市で販売された中国製冷凍インゲンから基準の3万倍を超える濃度の有機リン系殺虫剤ジクロルボスが検出された。またも食の安全を揺るがす問題が出てきた。。
中国製冷凍インゲンに少し押された格好だが、事故米の転売事件もたいへんな問題だ。9月5日、米の卸売り加工業者「三笠フーズ」が、農薬やカビなどに汚染された非食用の事故米を食用に転用していたと、農林水産省が発表した。多くが転売され影響は全国に拡がった。学校給食にまで使われていたことが判明した。それまでそうした「米ロンダリング」が存在していることすら私は知らなかった。私は事故米の転売を詐欺行為だと思っている。転売した企業は事故米が危険であることを知っていたはずだ。それを利益のため「米ロンダリング」してしまう。現実から目を背け、一番簡単な方法で利益を上げようとする。経営者は良心が痛まないのだろうか。
ワタミは居食屋「和民」をはじめ食のビジネスをやっているため、米などの食材が様々な企業によって持ち込まれる。「安くていいコシヒカリがあるよ」といった具合だ。そのとき私たちは、持ち込んできた企業を徹底的に調べる。そして仕様書をしっかりと見る。なぜ安いのか、納得するためだ。中国で作っているのか、工場の償却費はどうなっているのか、償却済みなら工場設備が古い可能性もある。価格が安い"裏側"を納得いくまで調べ、企業に説明を求める。納得しなければ、たとえ安くても買わない。
私はものには適正価格があると思っている。一時価格がやすくても長続きしない。食材だけではない。店舗の建設でも同様だ。新規で入ってくる建設業者は赤字でも発注を取ろうとする。2軒目から利益を上げればいいと考えるのだ。なので、和民では店舗1軒1軒工種別に分離発注をかけている。
消費者も賢くなった方がいいだろう。やすいのにはやすい理由がある。適正価格ということをもう一度考えてみてほしい。