
今日は教育の話題について書いてみたい。
材料は先月行われた第三回文部科学省の「全国学力調査」と「高校卒業資格」だ。
私は郁文館夢学園という中高一貫校の理事長をやっている。郁文館でも学力調査に参加しているが、全国学力調査は何のために行っているのだろうか。当然生徒の学力を測るためだが、実は、私は別の効用を考えている。
結論から言えば、「全国学力調査」は各教育委員会の牽制になると思う。ただ地域同士、教育委員会を横で比べてはいけない。それぞれの環境が違うからだ。同じ地域を時間軸で比べるのだ。その地域が過去と比べて上がっているのか、下がっているのか。下がっていれば対策が必要だろう。
なので地域比較の結果公表には賛成できない。過去と比較してその教育委員会が上がったか下がったかだけの公表は意味を持つだろう。そこまでしても、各教育区委員会は牽制すべきだ。
全国学力調査もいいが、私が危惧を持つのが生徒・学生の学力低下だ。小中高、大学とそれぞれ問題はあるだろうが、ヘソと考えるのが「高校卒業資格」だ。本当に高等学校を卒業した生徒がその学力を身につけているのかといった懸念を持つ。
高校を卒業したものの中学卒業レベルの学力しかないといった声はよく聞く。いいかげんな学力で高校を卒業し大学に入ってしまえば、中学生レベルの大卒者が生まれてしまう。これでは、社会が持たない。高校卒業資格を厳しくすれば、高校の教育、ひいては中学校教育にも影響を与えるだろう。当然、大学生の質も高まる。
そのためにも高校卒業資格を厳しくしたらどうだろう。第三者機関による試験を実施し何点以下には高校卒業資格を与えないといった策だ。
だれもかれもが大学に行く必要はない。本当に学ぶ学力があり、学びたいものだけが大学に行く社会になったらよい。大学4年間を無為に過ごさせてはならない。それが社会の子どもたちへの責任と思う。