
4月27日、政府は追加経済対策の裏付けとなる2009年度補正予算案を国会に提出した。
感想を一言で言うなら「これほど借金をして大丈夫なのか」というものだった。
予算規模は102兆円と初めて100兆円を超えた。財源の多くは借金で賄われる。新規国債は44兆円。税収と同規模で、過去最悪だ。これで政府、自治体の債務残高は800兆円に上る。0.5%金利が上がっただけで4兆円、1%なら8兆円。凄まじい負担増だ。これは国民が全て返さなければならないのだ。
こう書くと「100年に一度の経済危機なのだから仕方ない」という声が聞こえてきそうだ。
しかしそれも、投資効果あっての議論だろう。
例えば、約1兆円の予算が付いた農林漁業分野。ワタミファームにも農地を借りているということで「訳のわからない」補助金が入ってくる。農業の構造改革や大規模化に資するような予算かどうか、はなはだ疑わしい。教育予算もそうだ。電子黒板の設置など愚の骨頂。中長期的に教育を再生させるようなものでは、全くない。少子化対策も同様だ。就学3年間の子どもへの手当を、今年度に限り第1子にも支給する措置など、まさに付け焼き刃以外の何ものでもない。保育園の増設や、働く女性支援など中長期的なものは含まれていない。投資効果もなく、中長期的な視点もない。
なぜこんな予算になるのか。
国の進むべきグランドデザインやストーリーがないからだ。「100年に一度の経済危機」を隠れ簑に選挙対策で大盤振る舞いしたと言われても仕方がない。なおかつ、財源は国民が背負わなければならない借金だから、もっと罪深い。
政治の浅さを露呈した補正予算案といったら言い過ぎか。