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経済 2008.10.15

株価暴落で先が真っ暗に見える時に求められる"冷静さ"

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株価.jpg 世界経済が不安定な状況になってきた。先週の東京株式市場は暴落、今週に入り若干持ち直したものの日経平均の1万円割れの状態は続いている。だが、浮き足だってはいけない。語弊があるかもしれないが、日本は生活者のレベルで言えば、まだダメージが少ない方なのかもしれない。私はそれを中国の地で実感した。

 

 先日の中国出張で、人でごった返している場所として有名な、上海の繁華街「南京東路」を歩いた。池袋の「サンシャイン通り」や新宿の歌舞伎町、大阪のミナミをイメージしてもらえばいい。それなのに、私が行った時は、その通りが驚くほどひっそりとしていた。人が出ていないのだ。現地の人が、「今日、株価が下がったからですよ」と教えてくれた。空前の株式投資ブームである中国では、20代の若者でも当たり前のように株式投資をするそうだ。だから株価が下がると若者がパソコンにかじりつき、株価の推移に目をこらすのだという。働き盛りの若者がマネーゲームに興じているという事実に、私は強い違和感を持った。
 その点、日本はまだ健全だと思う。ニートが増えたと言っても、日中から働かず株だけで楽して儲けようという若者は少数派で、額に汗してお金を稼ごうとする若者の方が圧倒的多数だからだ。

 

 とはいえ経営者としては、これから不景気になってくれば、今まで以上に消費者は価格にシビアになると確信している。ビジネスパースンの「仕事帰りにちょっと一杯」でも、「週末に家族で団らん」でも、財布の紐はかなり堅くなるだろう。

 

こういう時こそ、日頃の経営力の差、企業体力の差による優勝劣敗の構図が鮮明になる。外食企業で言えば、価格志向を強めるお客様に対して「値下げ」ができるだけのローコスト・オペレーションを実践できているかどうか。金融機関が融資先の選別を強める中、「この企業になら貸しても大丈夫」と感じてもらえる収益体質を備えているか、が問われてくる。

 

 今回のように世界が真っ暗に見える時こそ、思考停止に陥ってはならない。うろたえてはならない。周囲の状況を冷静に観察し、自分のポジションを客観的に見極める作業を怠らなければ、自分たちの強みが見えてくる。そこから飛躍への道筋も見えてくるはずだ。

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