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JOURNAL 思想・時事評

国際 2009.04.23

国旗がない国ニッポンの危険性

 先週、出張で台湾、中国、シンガポールに行ってきた。多くのことを感じたが、今回は「国旗」について書いてみたい。

 

 日本にいてあまり意識せず、逆に海外に行くと必ず目にするもの。それは国旗だ。外国ではどの国に行っても街のいたるところで国旗を目にする。各家庭の食卓の上に小さな国旗が飾ってあることも珍しくない。
 ところが、日本では祝祭日を除けば日常生活でほとんど国旗を目にしない。不思議なことだと常々思っている。国旗を飾ることがそれほどいけないことなのか、恥ずかしいことなのか。
 私は決してそうは思わない。日本人としての誇りは大事にしていきたい。行き過ぎた愛国心は確かにまずいだろう。戦前、そうした不幸があったことは承知している。しかし、国を誇りに思う心までなくすのは間違いだと思う。
 本当の国際性はまず自らの国を愛することから始める。自らの国を愛するがゆえに、相手の国の人も自分の国を大切に思うだろうと、相手の立場に立って物事を考えることができる。


   
 先程日本の2連覇で終わったWBC(ワールドベースボールクラシック)、いま最終予選を戦っているサッカーワールドカップ大会。このような国際大会の時だけ「ニッポン、ニッポン」を言っているのは寂しいことではないか。
 日本人として誇りを持つということは、裏返せば、日本人としてどのように国際社会で貢献するのか考えることと同義である。日本人を意識しない国際貢献などあり得ない。

 

 いま、日本の社会を見ていると危険だとさえ思える。あまりにも社会に免疫力がない。国というものに無関心でいると、一気にひっくり返され、逆に危険な道に引きずりこまれないか、そちらの方が心配だ。
 健全に、国を誇りに思うこと。政治経済が混迷を深めようとしている今、まさに、われわれに必要なことではなかろうか。

 

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