
原油や穀物の値上がりが凄まじい。
ニューヨーク原油先物市場のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は7月前半に一時、1バレル147.27㌦をつけ、史上最高値を更新した。2003年から5年で5倍近く上がったことになる。穀物も同様だ。大豆、トウモロコシ、小麦などが7月に相次いで最高値をつけた。直近では、反落しているがこの傾向は続くと私は考える。中国やインドなどの新興国が成長してきており長期的トレンドでは資源価格は上昇すると見ているからだ。
日本でもガソリンの高騰などはニュースになっているが、見落としてはいけないのが、発展途上国への影響だ。
私はカンボジア(一部、ネパール)で小中学校建設の支援を行っている。詳しくは、SAJ(スクールエイド・ジャパン)のページを見てほしいが、9月時点で97校の小中学校、孤児院を1施設建設することができた。そうした活動を行っていて、国際商品価格の値上がりは決して人ごとではない。カンボジアでは主食の米は1.8倍に値上がりした。国連世界食糧計画(WFP)と一緒に子どもたちへの米の支援を行っていたが、WFTは手を引いてしまった。肩代わりをしなければ子どもたちは学校へ来られなくなる。私たちの台所も決して裕福ではないので大変だ。
例えば農業では、カンボジアの農家の人たちはタイやベトナムの人から米を安く買いたたかれている。いわゆる青田買いだ。タイやベトナムから輸出されている米のうちいくらかはカンボジア産だと思う。これではカンボジア国内で農業は育たない。カンボジアの経済発展と共に、貧富の格差がますます広がっている。その中で孤児院の子どもたちの職業を身につけさせる為に、高校進学や農業、船員学校の支援を考えている。
カンボジアの話題は今後も折に触れ取り上げる。ガソリン価格高騰といったニュースを聞いた時、是非、発展途上国への影響を頭の片隅にでも思い浮かべてほしい。