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JOURNAL 思想・時事評

経済 2008.10.28

難しい局面にある百貨店というビジネスモデル

 百貨店3位の髙島屋と同5位のエイチ・ツー・オー リテイリングが資本提携のうえ、3年以内をメドに経営統合することに合意しました。07年9月には大丸と松坂屋が、08年4月には三越と伊勢丹が経営統合しました。まさに統合ラッシュの様相です。
 全国百貨店の売上高は1991年の9兆7131億円をピークに07年の7兆7052億円まで11年連続減少、今年も間違いなく減ると思われます。
 2006年にワタミは三越の武蔵村山店に出店したことがあります。介護食を含め食べる人に元気になってもらおうと小売りを始めたのです。ワタミキッチンと名づけました。結果としては失敗、約1年後の2007年12月に撤退しました。私たちがそこで学んだのが客層の違いです。百貨店の客層は全く違いました。値段を見ないで買っていく人が多いのです。私たちはなるべく安くていいものをと思ったのが客層のニーズとずれてしまったのです。
 いまやそうした百貨店の客数の絶対数が減っていると思われます。ですから百貨店全体の売り上げは連続して減り、経営統合が起こっているのでしょう。
 百貨店というビジネスは究極、立地なのではないでしょうか。好立地でサービス、商品に磨きをかけていくしかない。最高の立地に大型店を作り1日中楽しめる場所を提供する。これしか生き残る道はないと思われます。そうした点で、自主路線は断念しましたが、そごうの路線は間違っていなかったように思えます。
 私は以前、3カ月に1度はそごう髙島屋横浜店に行っていました。定点観測をするためです。なんのためにお客様は来ているのか、楽しんでいるのか、楽しめていないのか、いつも見ていました。
 いまや百貨店というビジネスモデル自体が中途半端なものになりつつあるように思えます。ちなみに、三越武蔵村山店は閉店を発表しました。

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