
日本相撲協会は8月23日、東京・両国国技館で、すべての親方と十両格以上の力士や行司らを対象とした異例の意見交換会を行った。
私たち、「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」のメンバーも立ち会った。
出席者約250人が、公益法人制度改革や暴力団排除についての説明を受けた。
「意見交換会」でありながら、意見を述べたのは親方数人だけだった。
しかしそれ以上に気になったのは、その少ない意見に対して、しっかりと相撲協会の理事長並びに理事がきちんと説明をしなかった事であった。
企業経営に例えていうならば、全社員を前にして、ある社員が意見を言ったとしよう。
その時は、会社の方針を発表もしくは説明する最大のチャンスであり、逆にその機会を逃すと全社員を不安にさせてしまう。
夜には第6回の「独立委員会」が開かれた。
その席でも、少し心配になった。
8月20日の理事会で、新設する広報担当責任者については、こうすると決めてもらえるはずだった。
どういうかたちで募集するのか、細かな条件も含めて答えを出すという話だった。
にも関わらず、具体的なことは何も決まっていないという。
様々な事情はあると思うが、経営はスピードとタイミングだ。
社会が開かれた大相撲協会を意識している今こそ、すぐに広報担当責任者に関して手を打つべきだと私は思う。
23日の一日を通して感じたのは、「理事会にもう少ししっかりしてもらわないといけない」という事だ。
理事会が、スピード感を持ち、しっかりとした経営判断を行い、前に進めていかないと、これからの公益財団法人をとるという、大きな山を乗り越えていくことができない。
例えば、昼間の意見交換会においても、「公益財団法人をみんなでとろうよ」と呼びかけるべきだったと思う。
広報についても、「一部報道が出ているけれども、こういうような役目で外部からこんな人に来てほしいと考えている」と、積極的な姿勢を見せるべきだった。
そうすれば、多くの親方や力士に安心感を与えることができたと思う。
そうしたコメントが執行部からでないことが、かえってみんなを不安にさせているのではないかと思った。
経営の技術に関する問題だと今回は感じたので、私がお手伝いできる事は是非させて頂き、理事の方々のサポートができたらいいと思う
そんなことを感じた一日だった。