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JOURNAL 思想・時事評

スポーツ・芸能 2009.01.27

千両役者・朝青龍が23回目の優勝-想像できる人知れず行った稽古

 大相撲初場所が終わった。

 東京・両国国技館で行われていた大相撲初場所は千秋楽の25日、3場所連続休場から復活出場した西横綱の朝青龍が東横綱・白鵬との優勝決定戦を制し、昨年春場所以来5場所ぶり23回目の優勝を果たした。通算優勝回数で元横綱・貴乃花を抜いた。23回は歴代単独4位というから大したものだ。

 

 私はそれほど相撲に詳しいわけではないが、朝青龍が左ひじを痛めていたことくらいは知っていた。直近の九州場所も左ひじの怪我が原因で全休した。場所前の稽古総見でも白鵬に連続して負けたという。朝青龍の調整不足が目立ち、出場するかいなかが注目されたくらいだ。
 ところがふたを開ければ、14日まで全勝である。そして優勝決定戦で力強く白鵬を寄り切り優勝。

 

 場所が終わってみていま率直に思うのは「朝青龍は千両役者だなあ」ということである。確かに左ひじは痛めていたのかもしれないが、稽古など本場所以外のところで勝っても仕方がない。それよりも、ライバルたちに安心させた方がいいと思ったに違いない。引退報道まで行ったマスコミ、関係者もまんまと一杯食わされたようだ。
 復活のストーリーを作ってそれを実行する。これこそ、千両役者の為せる技だ。
 しかし、ここで大事なことは「勝つこと」だ。負けてしまっては、ストーリーもなにもない。勝って、優勝して初めて物語性も輝く。

 

 そのために大事なこと--。稽古以外に何があるだろうか。人知れず、稽古を重ねる。
 朝青龍の復活劇を見て、陰で稽古をしていたに違いない。稽古に勝るものはない。それを一番に思った。

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