
麻生内閣が発足し、10月6日、衆議院予算委員会が始まった。世界的な金融危機が渦を巻くなか、論戦がスタートしたわけだが、今ひとつ危機意識に欠ける気がする。
なぜか考えてみると、やはり、ずらり並ぶ閣僚の面々が気に掛かってしまう。内閣18人中、12人(当初11人だったが、中山成彬国交相が辞任し二世議員の金子一義氏が就任したため)が"世襲"議員というのは異常と言うしかない。
『週刊東洋経済』(10/11号)でもコロンビア大学教授のジェラルド・カーティス氏が「18人の内閣メンバーのうち11人が世襲議員というのは異常な数字です。4人は元首相の子か孫。近代国家の内閣で、これほど二世三世ばかりの国はない」と述べている。これがグローバルの感覚なのだ。
小泉元首相の引退宣言にもがっかりした。次男に地盤を引き継ぐと聞いて耳を疑った。「自民党をぶっ壊す」と勇ましく言い切った同じ人間が、我が子に地盤を譲るとは。小泉氏は潔く身を引けば良かったと思う。
なぜ、世襲がダメなのか。それは彼らの生き様にある。彼らにどの程度の社会経験があるのだろうか。生まれつき東京で裕福に育ち、ゆくゆくは地盤を継ぐんだと言われ続け、庶民感情が生まれるはずがない。多くの二世議員はたいした実社会経験も積まず、父親の秘書になる。そうした人たちが国会議員になっていく。
最も大事な場所、国政に優秀な人材が流れていかない国、日本。政治不信の根幹がここにある。