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復興

2011.10.06

陸前高田の「夢のスイッチ」

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陸前高田市復興街づくりイベントの第一日目の午後1時からは「陸前高田サミット~みんなで描く10年後の地図」が夢おこしステージで開催されました。渡邉が司会進行を務め、下記の8名のパネリストの方と陸前高田市の未来、夢について語り合いました。

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(写真提供:淑徳大学・岡澤順氏)

パネリスト:
 陸前高田市長 戸羽太さん
 陸前高田市副市長 久保田崇さん
 酔仙酒造社長 金野靖彦さん
 きのこのSATO販売株式会社代表取締役 佐藤博文さん
 社団法人陸前高田青年会議所 高橋勇樹さん
 陸前高田市観光物産協会副会長 實吉義正さん
 陸前高田市教育委員会 金賢治さん
 陸前高田市子育て支援団体「きらりんきっず」代表 伊藤昌子さん
 東証アカデミーフェロー 藤野英人さん

パネルディスカッションでは、行政の視点、地元企業の視点、観光、教育、子育ての視点など、今後の街づくりに必要な多様な視点から「陸前高田市の夢」「陸前高田市の10年後」を語り合うため、さまざまな立場の方にパネリストとして参加していただきました。

 渡邉からは、まず以下のような問題提起がなされ、パネルディスカッションが始まりました。
①住民の皆さんが元気な陸前高田をどのように作っていけるのか
②その中で、どのように雇用を生み出していけるのか

 
 パネルディスカッションの中では、各パネリスト、また会場にお越しになられていた住民の皆さんから多くのさまざまな意見が出されました。
 「仕事を分け合いながら、一人でも多くの方が収入を得られるようにしている」、「個人の消費が抑え気味になっている」などの地元経済の現状、地元に根ざすことの大切さ、心のケアの必要性、「高田松原は、市民にとって心のふるさとであり、陸前高田のシンボルである。300年の大計で再生をしたい」、「悲しみではなく感動で涙を流すことが重要」という住民の皆さんの想い、「若い人たち、子どもにたくさん住んでもらえるような街にしたい」、「若者がイキイキし、子どもたちが勉強しようと思う環境を作りたい」、「安心して家族が暮らせる環境を作っていきたい」という夢や希望が語られました。
 「世界がいま陸前高田を注目している。新しいブランドを作っていくことが重要」、「この街には、「見えない工場」や「見えない商店街」が確かにある。つまり津波で建物が無くなってしまっても「想い」や「やる気」がある。「教育」、「自然」、「歴史」、「防災」、「クリーンエネルギー」に今後のヒントがあると思う」というメッセージも頂きました。

 戸羽市長は、これまでもたびたび夢を語られています。その夢とは「人口10万人の街にしたい」という夢です。その夢に向けて、民間企業のノウハウを取り入れながら、陸前高田に何が必要なのかを一緒に考えていきたいというお考えを述べられました。

 渡邉は市外の民間企業の役割は、「企業の資源を使って、そこで仕事をすること」にあると指摘しました。確かに、企業が本業を通じて、そこで事業を展開し、それによって雇用を生み、納税をすることが最大の社会貢献であると考えられます。企業は、本質的には、「雇用」と「納税」の2つの社会貢献を果たしながら、「ありがとう」を集める存在であると考えられます。ワタミでは、来年2月にワタミタクショクのコールセンターを陸前高田市に設置し、地元住民の方や新卒の高校生の雇用の受け皿として100人の雇用をお引き受けいたします。
 このように、多くの企業が被災地において、どのように活動していくか、という問いへの回答は、実はそんなに難しくなく、「本業を通じて、さまざまな仕事をしていただくこと」ということが重要なのです。

 パネルディスカッションの最後に、戸羽市長は、以下のようなお話をされました。

 夢を語らなければ、この復興はできない。
新しい街を作っていく。その中で大事なものをしっかりと大事にしなければならない。大事なものを後世にしっかりとつないでいきながらも、若い方にとっても高齢者の方にとっても住みよい街をしっかりと作っていきたい。
市民の皆さんと一緒に新しい陸前高田の街を作っていきたい。

 「夢を語らなければ、この復興はできない」という戸羽市長の言葉に心が震えました。これまで渡邉が語ってきた「夢」の大切さと戸羽市長の思いが結び付いた瞬間であるとも感じました。

 人は夢を持つことができるのだから、がんばれるのだと思います。夢とは「強い思い」とも言えます。人は自由に夢を、強い思いを持つことができるのです。
夢があるから、そこから行動が生まれ、行動した結果、新たな価値が生み出されます。渡邉は、27年間、そうやって新たなモデルを作り、たくさんの「ありがとう」を集めてきました。新たな価値が生み出されることは、「成長」という言葉でも表現できるかもしれません。つまり、地域の「夢」は地域の「成長」の源泉になります。まさに地域の成長のためには、渡邉が27年間積み重ねてきた経営のノウハウを生かした「地域経営」の視点が求められます。

 パネルディスカッションのまとめとして渡邉が言った言葉も印象的でした。

夢は思うだけではだめなのです。
叶えなければだめなのです。
一緒にかなえるためにいただきたいと思います。

 夢を、強い思いを、行動に変えていく。渡邉の27年間、お金をいただく「ありがとう」とお金をいただかない「ありがとう」を集めながら、夢をかなえてきたノウハウを陸前高田の夢の実現のために惜しみなく使って頂きたいという渡邉の強い意志が伝わってくる言葉でした。

 渡邉は言います。自分の周囲の環境を変えることはとても難しいことです。しかし「未来は変えられる」。渡邉は著書の中で、以下のように述べています。

人は、自分の遺志によって、自分の人生を変えていくことができる、
人生は「強い思い(遺志)」で変えることができる。自分自身を、そして未来を変えることで良い方向に向かわせることができるんだ。
そのためのキーワードが「夢」であり、夢のスイッチをONにすることなんだ。

『夢のスイッチ』あさ出版p.45, p.47

陸前高田市復興街づくりイベントでは、その「夢のスイッチ」を陸前高田市の住民の皆さんと一緒に押した日でした。行政も住民の皆さんと「夢」を持ち、その夢を実現するために行動することで、とてもたくさんの「ありがとう」を集め、住民の皆さんの「幸せ」を飛躍的に増やすことができます。

 そして、イベント後に早速、渡邉は夢を行動に変えました。まず9月19日に大船渡市で「渡邉美樹と考えるみんなの夢シンポジウム」の開催を決めました。渡邉が27年間の中で構築してきた夢をかなえる原理原則、蓄積した経営のノウハウを紹介するシンポジウムです。その後は経営勉強会を来年の3月まで開催していくことを決めました。渡邉はこれからも住民の皆さんのそばにいさせていただき、陸前高田の夢を実現するお手伝いをしていきます。

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