※2006年4月20日発行の「Brain Trust」のインタビューで渡邉が答えた内容を一部紹介します。
我々は現在介護で戦っています。
介護においても2020年1000棟という日本全体の一割の高齢者の方々のお世話をしたいと考えています。それが出来るかどうかはワタミの介護をやり抜くことが出来るかどうかだと思っています。
それはもし自分の親がその施設に入っていたらどんな食事、どんなサービス、どんなお世話、どんな施設でありたいかということを一切の妥協無く追求し続けることだと思っています。
この業界は仕事を楽にするためシンプルさを求める傾向にあります。しかしながら我々は手間をかけることで愛情を表現しようとしています。有機野菜も有機畜産も通常の農業に比べたら、草むしりなど手間がかかって仕方ありません。手間がかかることは素敵なことだという概念がこの会社にはあります。
日本の介護の実態は経営する側とお世話する側が大きく乖離しています。私達は経営と現場を一緒にすることにしました。そこから、自分の両親を入居させたいような施設をつくろうということでやっています。
今年は四施設を、来年が二ケタの目標の施設をオープンしたいと考えております。今、介護マーケットは民間の参入で激化しており、お金儲けだけで市場に入ってきているところはどんどん潰れていくと思います。自分達の利益追求だけでは存続できないと考えます。私たちが提案する介護が、本当の意味で支持されれば、まわりがまねをしてきます。そうすることで結果的に日本の介護のレベルが上がり、ご入居者様が得をするという世界がつくれると思っています。
是非、地主さんを紹介してください。地主さんには施設を建ててもらい、うちがその施設を使って世の中のために介護をやります。私の著書を読んで賛同した地主さんから直接アプローチがあります。その施設の近くに病院があると連携がしっかり取れるのですごく有り難いです。我々は店子となり高齢者の方のために尽くすという青写真を描いていきます。施設は都市の駅のそばなら最高です。高齢者は不思議なほど寂しがり屋です。高齢者の方とお話をさせていただくと、風光明媚な山の中や温泉場には行きたがらないことを知りました。今の方々は雑踏感がないとだめなんです。高齢者の方が幸せな世界をつくっていかなくてはと改めて思いました。