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環境 1999.04.25

「ISO14001」取得へ "本気だぞ!"

※1999年4月25日にワタミグループの全社員向けに送られた社内報の内容を紹介します。

いよいよ、この4月から、ワタミの本社及び全店舗にISO14001の規格に沿った環境マネジメントシステムが導入されました。今回のメッセージでは、一昨年の10月に出した"「ISO14001」取得へ"の第一回目のISO関連の社内報メッセージを振り返りつつ、7月の本審査にむけて、今、我々が考えなくてはならないこと、なんとしてもやらねばならないことを、確認させてもらいたいと思います。
前回のメッセージでは、地球環境の破壊を、「オゾン層破壊」「地球温暖化」「森林破壊」「酸性雨」という側面から、現在の危機状況を説明し、「もっと、もっと自然に優しい企業になりたい」という思いから、社内に毎年、毎年、より自然に優しい企業となるための仕組みを導入すると、発表させてもらいました。
その後、本社では総務部内を中心に、繰り返し、繰り返し、プロジェクトが開かれました。「あるべき結果」を出すためには、ふたつのものが必要です。「正しい方向性とガムシャラな努力」がそれです。いくらガムシャラな努力をしても、それが間違った方向への努力であれば、「あるべき結果」を出すことはできず、正しい方向性がわかってもいても、ガムシャラな努力をしなければ、やはり、「あるべき結果」は出ないのです。一昨年の10月から、一年半、正しい方向性を見定めるべく、現状把握を行ってきました。インターンシップの学生さんたちの力も借り、モデル店舗においては「1グラム」までのゴミの計測を行い、地方自治体の条件を調べ、私たちの営業活動がどのくらい地球に悪い影響を与えているのだろう、そして、どの行為が最も地球に悪い影響を与えているのだろうかと現状把握に努めました。
さまざまなことが、わかってきました。活動が始まってから一年経った昨年の10月14日のプロジェクトでは、意外なことが報告されました。「外食産業の店舗は、しょせん家庭の台所の延長であるため、多くのメーカーと比べて、自然に与える悪い影響は著しく少ない」というものでした。「果たして、そのような外食産業の企業が、ISO14001の取得に、大きな費用と時間をかけることに異議があるのだろうか」と、議論にもなったとのことでした。そして、もうひとつの問題が発生しました。「モデル店舗においての環境改善活動が、営業部にとって大きな負担となっており、もし、この活動を全店に導入するとしたら、お客さまへの悪い影響は避けられない」というものでした。この環境マネジメントシステムプロジェクトの最高責任者として、私がその答えを出させてもらいました。
「我々のISO14001取得活動は外食産業一番乗りを意識したものでも、水道光熱費削減するためのものでもない。かと言って、店舗の活動が環境に大きな悪い影響を与えていないのに大きな努力をして、その活動をやっているという自己満足に浸るためのものでもない。大きな努力に対して、大きな結果は出さなければならない。店で出せない大きな結果-社会に対してのより大きな効果-はどのように出すのか、それは現在在籍している四千人を超えるアルバイトさんへの教育によって出すのである。現在、在籍四千人、年間のべ六千人以上のアルバイトさんが我社に関わってくれている。2010年、1千店舗の時、その数は、十倍となる。ワタミでアルバイトしてくれた子たちは、その後、数年後に家庭を持つことになるだろう。いや、家庭を持つ前にも立派な『一生活者』である地球に住む一人ひとりが環境を意識する以外に、二十一世紀に美しい地球を残していく方法はない。ワタミで働いてくれた子たちの家が、環境に優しい家庭になっていく、それこそが、我々の努力に見合った〝大きな結果〟である。また、そうであるゆえに、各店舗においての背伸びをした改善活動はされるべきではない。出来るところからやっていこう。しかし、『やると決めたことは、必ずやり遂げよう』そして、毎年、毎年、無理せず、活動をレベルアップさせていこう。毎年、毎年、少しずつでいいから、我々のひとつひとつの営業活動の地球への負荷を軽減させていこう」
それから半年、この方針に基づき、具体的、シンプルな実行可能な活動計画が策定されました。難しいものではありません。目標は5つです。
一、電気(店舗・本社)、水使用量(店舗)の削減
一、消耗品・洗剤(店舗)、紙使用量(本社)の削減
一、店舗の生ゴミ廃棄量削減及びリサイクルシステムの構築
一、店舗における深夜騒音、ゴミによる店外悪臭の削減
一、建設廃材の削減
以上の五つの項目に対して、達成可能な数値目標が設定されています。その数値目標を達成するための具体的な行動が皆さんにやっていただくことです。
電気使用量削減のためには、空調管理においては月一回フィルター清掃をするとか、閉店後は速やかに退店する等の極めてシンプルな行動計画が策定されています。また、生ゴミ廃棄量削減及びリサイクルシステムの構築のためには、発生したゴミすべての6種類分別の徹底、お持ち帰りを積極的に勧めるといった、これもまた、シンプルな行動計画が策定されています。どれも、これも、簡単なことばかりです。
今年のテーマを覚えていますか、「現実を変えよう」です。「当たり前を当たり前に、しかし、徹底してそれをやり抜く時、事実が変わります。必然的にあるべき現実が生まれます」環境マネジメントシステムの行動計画はどれも当たり前のことばかりです。しかし、それらをやり抜く時、当たり前ではない、結果が生まれるのです。七月の本審査で問われるのは、そのことです。残り、三ヶ月、皆さんの強い意志で、ひとつひとつの行動を習慣にまでしていって欲しいのです。やると決めたことは、必ず何があってもやり抜いて下さい。私は「本気」です。本審査をパスする7月に日経流通新聞に「ワタミ環境宣言」を発表します。思いをかたちにするのは今です。

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